エネルギーめしvol.1 「豚バラと卵のパクチー炒飯」

「たいして買い出しもできていない、しかもメニューを考える余力も残っていない、、、
そんなとき、とりあえず冷蔵庫に冷やご飯が残っていたら、ラッキー!って思います。
なぜなら、何も考えずにとりあえず“炒飯”って思えるから。
しかも、あるものでチャチャッと作るのに、子どもたちに大人気なのです。
食材は、肉系(ベーコンとか、豚バラとか)と、卵と、パクチーがあれば優秀炒飯に。
でも、食材が全然揃わないときにどうアレンジするかを考えて作るのもまた楽しく、そんなときのシンプル炒飯が意外においしかったりします」-asaco

まずはテーブルに材料を並べて、調理スタート!

「うちは家族6人だから、ご飯も冷凍までいく前に食べきっちゃうことがほとんどないんだけど。材料を刻むのは、こっち(ダイニングテーブル)であることも多いかな。やっぱり、広いから」

「冷蔵庫のあまりもので作れるし、野菜もいろいろ入れるから、他におかずがなくてもこれ一品でOKなのがラク! 豚バラ肉がないときはベーコンとか、お肉っぽいやつは必ず入れます。お肉っぽいやつを入れると子どもたちがよろこぶから。あと、卵も必ず!」

「食材の大きさは、そのときどき。あまり意識していないかなー。食材の買い出しは、主にセイジくん(夫)担当。“ちょっとオレ、農大の八百屋行ってくるわ!”とか言って、すぐに出かけて行っちゃう。あの八百屋さんが大好きすぎて、これから家族で出かけるってときにも行こうとして、足並みを乱してくる」

「ただ刻んで炒めればいいから、どんなに疲れていてもできちゃうのが炒飯のいいところです。考えずに動けるのって、気力がないときにもホント助かる!」

「最初ににんにくを炒めて香りづけしたら、玉ねぎを入れて、ちょっとしんなりするまで炒めます。その後、にんじんとかしいたけとか、パクチー以外の野菜を適当に入れて炒めたところで、塩コショウ。順番のこだわりは特にないですね。」

「野菜に火が通ったら、豚バラを入れます。豚バラは、他の食材よりも大きめ。肉を感じる方が子どもたちがよろこんでくれるので」

「お肉に火が通っところで、ナンプラーと醤油を少々。味付けしたらいったん火を止めます」

「別の小さいフライパンで卵を焼きます。この卵には、あらかじめナンプラー、クミン、コリアンダー、ホワイトペッパー、塩を少々入れて味付けしています。卵は半熟の状態で火を止めます」

「ここで解凍したご飯を入れて、具材になじませながら炒めます。ご飯が具材と馴染んだら、クミンとコリアンダーを投入。いずれもパウダーを使っています」

「味見をして足りなければナンプラーや醤油を加えます」

「味が整ったところで、パクチーの半分を投入(残りは飾り用に取っておきます)! パクチーがないときは、万能ねぎを刻んで入れています。どんなに疲れていても、やっぱり“作った!”って感じが欲しいから、見た目の彩りにはこだわります」

「あっ、そうだ! たくあんがあるの忘れてた! 今、入れようかな」

「たくあんは、野菜と同じくらいの大きさに刻みます。たくあんを入れると、ポリポリした食感が加わって、食べ応えが出るんだよね」

「たくあんを入れて軽く混ぜ合わせて、お皿に載せて残りのパクチーを散らしたら……」

「できた〜!」

スタッフみんなで試食させていただくと、みな口々に「おいし〜!」と、賞賛の嵐。
おいしいのはもちろんのこと、食べているだけでニコニコ。なんだか元気が湧いてきます。
下味の付いた卵と大きめのお肉、そしてパクチーの香りが食欲を刺激し、力がみなぎってくるのかもしれません。だって、食べるって生きることだから。食欲が刺激されると元気が出るというのは、一理あるのでしょう。

完全に、エネルギーめしでした。

背後から、「なんてことないんだけど、asacoの炒飯は、うまいんだよ。子どもたちが大好きなんだよ」という、夫・セイジさんの一言が。

「わりと適当に作ったのに、みんなが異様に褒めてくれるんです。それだけで、元気が出ますね!」

もりもり食べる腹ペコキッズな我々スタッフに、お母さんのような視線を向けるasacoさん。
きっと、いつも4人の子どもたちがおいしそうに食べる様子を、このやさしい表情でながめているのでしょうね。

▶︎▶︎▶︎夫・セイジさんの作るエネルギーめしはこちら

PROFILE

asaco
モデル・4児の母。1978年静岡県浜松市生まれ。2018年5月に4人目を出産し、現在、2男2女のママ(12才、10才、6才、1才)。モデルとして、ファッション&ママ雑誌や家族でCMに出演。夫婦でケータリング業「マフィオ」を展開。さらに、母目線でこどもにまつわるコラムを執筆したりと、子育てをしながら多方面で活躍中。
【Instagram】hiratoko_asaco

写真/矢部ひとみ 取材・文/羽田朋美(Neem Tree)